唐招提寺 匠が挑む
唐招提寺金堂は今改修工事中だ。古い建造物は国宝に指定されたものが多い。千年を超えて生き続ける建物には魅力がある。貴重ですばらしい建物は壊れた部材を差し替えながらも1200年前の創建当時の建物を残している。それはその時代に生きた多くの人の辛苦の賜物でもある。それらすべての人々のエネルギーがこの唐招提寺にも感ぜられる。天平の甍は何枚もある。鎌倉前、江戸、明治と修復ごとの時代がきちんと調査され木部の解体や仏像の補修もおこなわれる。腐った柱の部分は継ぎ足される。明治の改修以来100年目の大修理。建物の象徴のしびはどうなるのか... 創建当時の屋根の勾配は今とちがっていた。本尊の両手にX線も当てられ新事実も発見された。鑑真和上の魂が今も伝えられる。37億7千万円の予算の7割は国の負担。つまりこれは今の日本全国民がこれを残し伝えることに加勢していることを意味する。2009年の修復完成にむけて色々な匠が最善を尽くして力をそそいでいる。唐招提寺の魅力と匠の技文化遺産の調査方法などを知ることができる。