2006年12月28日

斑鳩の夢 法隆寺創建の真相

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斑鳩の夢 法隆寺創建の真相
上野 隆功

わが国最古の建築、法隆寺金堂や、最古の仏像である本尊釈迦三尊像のある斑鳩の地とは、どんな所だったのだろう。それは上宮法皇による仏教三昧をするための場所だけではないと著者は言っている。アスカの語源は二番目の洲処...砂鉄の取れる場所ということではないか。スサノオと牛頭天王は同じ。朝鮮半島から製鉄の為出雲へ木材資源を求めてきた。播磨と飛鳥と大和川。斑鳩は木材と播磨からの鉄鋼の交わる所。片目の蛙と製鉄の関係。呉の眞刀を秘密に作る所。高句麗との武器貿易で富を得た。遣隋使の派遣。眼病と薬師如来。鹿を飼育、その皮はふいごの材料。法隆寺は若草伽藍の斑鳩寺の再建。釈迦三尊像の後背銘、上宮法皇、聖徳太子は...法隆寺が怨霊封じの寺であったのか..上野 隆功さんによる仏教美術と建築とその時代の謎解きが述べられている。

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2006年12月23日

勝海舟 幕末の英雄

勝海舟 村上 元三 (1981年)
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江戸と明治を生きた人。勝海舟。海軍のさきがけ者。坂本竜馬を導き、西郷隆盛との交渉で江戸を戦場にさせなかった幕末の偉人である。幕臣でありながら日本の行く末を考え行動した。貧しい下級武士であったが本屋で立ち読みをしたり、人から借りたりしながら蘭学を学ぶかたわら夜も寝ず剣術の修行を重ねる基礎を若い時作ったことが彼を時に必要の人物と押し上げていった。最後のページに作者村上元三と尾崎秀樹との対談で熊本城におからが塗りこんであったことや、蛤御門の変のあと宮島の大願寺で長州との講和を結んだ話などが何故か印象に残った。勝麟太郎は良く癇癪を起こした。彼の考えは組織にも属さず自分の功名と欲など微塵もない。どこまでも自由で個性的な精神の持ち主だがそれだけに時として思うようにならないと癇癪をだし引きこもる。激務を一人で成し遂げるパワーをその癇癪がたすけたのかも知れない。戦後60年過ぎ日本が没落してく過渡期にあって日本や世界の明日を切り開く若い人に参考になる本である。
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2006年12月20日

孤独死 自殺 ゴミ屋敷 遺品整理屋は見た!

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遺品整理屋は見た!
吉田 太一

人の死後に遺品整理を請け負う仕事をしている吉田吉田太一さんが書いた本。価格(税込) 1,260円 。
遺品整理屋は見た! 孤独死、自殺、殺人…あなたの隣の「現実にある出来事」

彼は毎日直面しているこの仕事のことをブログで綴っていてそれが反響をよんで本になった。一人誰にも看取られず孤独死ぬ人が多くではじめていることがこうゆう仕事をなりたたせている。また人と人の付き合いの疎遠を助長している現代社会の利便性、効率性第一のやりかたが温かみのある美しい社会と反対の方向へと進ませているようにも思える。それからゴミの分別収集が開始されつい面倒で捨てることの出来ない人もでてきている。ゴミマンション。ゴミ御殿。自分でどうしようもなくなり整理を頼む人もいる。この本にはそれら複雑で寂しい現実が吉田さんの優しいまなざしで綴られている。

孤独に死んだり自殺したとき残るゴミの処理、連絡先も不明でマンションやアパートの管理者の注文もある。こうゆう状況はますます老人や身寄りのない人がアパートを借りることをむずかしくしていき、ホームレスも増える。社会の片隅に吹き寄せられ、使い捨てられた人が増えていき、ますます醜く汚い日本になっているその発端がここに凝縮しているように思う。まさに他人事ではなく自分のこととして考えさせられる内容である。

関連先(独居老人 孤独死 自殺 ゴミ屋敷 遺品整理 痴呆 遺品処理 縊死 夜逃げ 殺人 現場 遺言 葬儀 相続 シニアの悩・・ 現実ブログ!!「現実にある出来事の紹介」)

天国へのお引越しのお手伝いキーパーズの仕事はこれからも少子高齢単身世帯の増加でますます増えていくだろう。本来家族親族や地域の人で助け合い処理してきたことが会社勤め中心で忙しくなり業者に頼まなければならなくなったことは残念なことだが現実である。

posted by メナモミ at 12:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 経済・経営 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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