2006年12月23日

勝海舟 幕末の英雄

勝海舟 村上 元三 (1981年)
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江戸と明治を生きた人。勝海舟。海軍のさきがけ者。坂本竜馬を導き、西郷隆盛との交渉で江戸を戦場にさせなかった幕末の偉人である。幕臣でありながら日本の行く末を考え行動した。貧しい下級武士であったが本屋で立ち読みをしたり、人から借りたりしながら蘭学を学ぶかたわら夜も寝ず剣術の修行を重ねる基礎を若い時作ったことが彼を時に必要の人物と押し上げていった。最後のページに作者村上元三と尾崎秀樹との対談で熊本城におからが塗りこんであったことや、蛤御門の変のあと宮島の大願寺で長州との講和を結んだ話などが何故か印象に残った。勝麟太郎は良く癇癪を起こした。彼の考えは組織にも属さず自分の功名と欲など微塵もない。どこまでも自由で個性的な精神の持ち主だがそれだけに時として思うようにならないと癇癪をだし引きこもる。激務を一人で成し遂げるパワーをその癇癪がたすけたのかも知れない。戦後60年過ぎ日本が没落してく過渡期にあって日本や世界の明日を切り開く若い人に参考になる本である。
posted by メナモミ at 21:29| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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