2007年01月12日

風林火山


風林火山 ブログ DVD 本

風林火山
井上 靖

NHKの大河ドラマが始った。風林火山である。井上靖の原作を読んでみた。330ページぐらいなので1日で読める。主人公の軍師山本勘助は片目で醜いが策士である。それは相手の気を緩ませ裏切るというある意味では人道に劣る行為で誰もがまさかそういうことはありえないだろうという意識の裏をつくことで勝つ。戦国の世周りがすべて侵略者である世、小国が勝ち抜けるには厳しい考えが必要だったのかも知れない。そいうう一面は毛利元就に通じるものがある。自分のほれた主君武田信玄と由布姫を大成を願う心は全体を通じて変わることはなかった。戦略の都合上城主の姫子は時に人質をかねまたは同盟の証として敵との縁組をすることが多い戦国の世の女性の悲しさや強さ葛藤がここでもあった。この辺も功名が辻で豊臣の子を儲けた織田、浅井の血を引く淀殿とだぶってくる。武田と上杉の川中島をはさんだにらみあいは現在の冷戦につながるものもある。誰だって負けたくはないし死にたくはないのだ。それにしても山本勘助という人物は見えにくい謎...そんな所がこんどの大河ドラミマではどうなっていくかも見所になような気がした。


posted by メナモミ at 13:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 歴史 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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